入れ歯(義歯)
歯を失った部分に、人工の歯と歯茎でできた装置を装着し、見た目や噛む機能を補う治療方法です。取り外し式の装置で、部分的なものから全体的なものまでさまざまです。
入れ歯の種類
① 部分入れ歯(部分義歯)
-
対象:一部の歯を失った場合。
-
構造:人工の歯+歯茎+金属や樹脂のバネ(クラスプ)で残っている歯に固定。
-
特徴:
-
保険適用あり(材料に制限あり)。
-
自費の場合は金属床やノンクラスプデンチャー(目立ちにくい素材)も選べる。
-
② 総入れ歯(総義歯)
-
対象:上下いずれかの歯をすべて失った場合。
-
構造:歯ぐきの上に吸着させるタイプ。
-
特徴:
-
保険のものはレジン(樹脂)製。
-
自費のものは金属床などで薄く・快適にできる。
-
🔸 入れ歯のメリット
-
比較的費用が安い(保険適用可)。
-
治療期間が短い(数週間で完成)。
-
外科手術が不要(インプラントとの違い)。
🔸 入れ歯のデメリット
-
違和感が出やすい(特に最初)。
-
部分入れ歯では金属のバネが見えることがある。
-
噛む力が天然歯より弱い。
-
固定力が弱く、外れやすいこともある。
-
顎の骨が徐々に痩せる(刺激が加わらないため)。
🔸 入れ歯のお手入れ方法
-
毎食後、外して洗う(歯ブラシや義歯専用ブラシを使用)。
-
義歯洗浄剤を使って除菌・ニオイ予防。
-
就寝時は外す(粘膜の負担軽減)。
-
変形・ひび割れ・がたつきが出たら早めに歯科へ。
🔸 より快適な入れ歯(自費診療)
種類 | 特徴 |
---|---|
ノンクラスプデンチャー | 金属バネがなく見た目が自然 |
金属床義歯 | 床が薄くて熱を感じやすく違和感が少ない |